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    「忘れていること。思い出すこと。」

                   

    2021.09.07(火)~ 09.25(土)

    服部准✕結の会
    コラボレーション展覧会
    忘れていること。思い出すこと。

    NPO法人結の会は、1984年に様々なハンディのある人たちが地域で共に暮らし、働き、生きていける場を作りたいと出発。高尾山の麓に工房を開き、絵画や手漉き和紙、その和紙を使った独創的なアート作品を制作しています。

    僕の写真をプリントする和紙も、
    多くは結の会で手漉きされたもの。結の会のアトリエで彼らの肌合いのある和紙に触れ、その不思議な魅力のトリコになりました。

    今回の展覧会は、そんな結の会のアール・ブリュットの作家たちの絵画や和紙作品に、僕の和紙プリントの作品をまぜこぜにして展示させていただきます。障害のあるなしの垣根をなくす!そんな結の会の活動ポリシーのひとつのカタチになればと思っています。

    今回のコラボレーション展覧会のタイトルは、『忘れていること。思い出すこと。』。これは結の会のアトリエで彼らの作品に触れるたびに思うこと。その自由な作品世界は、いつも僕が忘れている何かを思い出させてくれるのです。
    忘れていることに気づき、思い出すことでそっと何かをとり戻す。そんなささやかな幸福をみなさまにも体験していただければ幸いです。

    2021年9月
    服部 准

                 

    【 服部 准 profile 】
    1957年東京生まれ。 64歳。
    もともと私はラジオのディレクター。 松任谷由実、北野武、スタジオジブリなどと多数の番組を制作。

    57歳のとき体を壊し歩行困難になる。 リハビリのため1日2時間歩けと医者に言われる。 ただ歩くのが退屈で、街を歩きながらスマートフォンで写真を撮り始める。

    今も一眼レフカメラは持たない。 だから写真家ではない。写真と絵画の境界を曖昧にした作品を制作している。たとえば手漉き和紙に写真をプリント。 デジタルな写真に手漉き和紙の質感をフュージョンさせる。 デジタルと物質と偶然をコラージュさせるアート作品を制作している。

    2019年4月。 東京高円寺のCLOUDSギャラリーで初の個展『シュレディンガーの猫』開催。

    2020年12月。 同ギャラリーにて個展『FINLAND』開催。

    2021年6月。 東京渋谷のギャラリーKong Tongにて個展『それは誰の夢? 』開催。

    2021年9月。ニューヨークのギャラリーUSAGIのグループ展travers
    に参加。


    https://www.instagram.com/fubuzhun7/