2025年4月27日(日)〜4月30日(水)
池ノ上一枝 東京神楽坂展
2025年4月27日(日)〜4月30日(水)
生前、池ノ上一枝さんは個展を開き、多くの人々と出会い、交流することを心から喜んでいました。その温かなつながりは一枝さんにとってかけがえのない宝物でした。
今年3月には珠洲市の自宅で10日間にわたる展示が行われました。まだ道も整備されていない中、七尾や金沢、さらには東京からも多くの方が時間をかけて訪れ、一枝さんの作品を楽しんでくださいました。
2013年には自宅で個展を開催し、2017年には奥能登国際芸術祭の期間中、自宅を作品で彩りました。その作品は多くの人の心を惹きつけ、金沢や東京でも展示されるほど評判を呼びました。
病に倒れてからも、一枝さんは長男の章さんに「また作品展をしたいね」と語り続けていました。その願いは、20年以上親交のある三木春枝さんに託され、ついに東京・神楽坂での作品展という形で叶えられました。
一枝さんが生涯をかけて紡いできた、温もりのある作品たちを、ぜひご覧ください。皆様のお越しを心よりお待ちしております。
池ノ上一枝
石川県珠洲市若山町上黒丸に暮らし、長年にわたり手芸をたしなんだ。若い頃から裁縫に親しみ、古着の布を使って人形や小物入れ、袋物などを作り、周囲の人々に配り続けていた。
上黒丸でアート活動をしていた金沢芸術大学の学生や教授とも交流があり、「クリエイティブおばあちゃん」と親しまれていた。
能登半島地震直後に体調を崩し、2024年12月に89歳で他界されたが、その温かみのある手芸作品は今も多くの人の心に残っている。